瓦版 第8号 「サンゴがチャイロイシになる原因が光にはあるの?」

今回は茶石と光の関係についてでした。

当然ですが、茶石の原因として光の影響は大いにあり得ます

今回の瓦版ではそれをBFP持ちのスギノキミドリイシを例にとって説明されています。おさらいですが、BFP(青の蛍光タンパク)は400nm周辺のUV(紫外線〜紫の光)を照射すると青く蛍光します。褐虫藻の下地にBFPの状態であれば、励起光がなければ基本的には褐虫藻の色としての褐色から茶色に見えます。そこに励起光をを当ててやると青く光ります。

この現象から考えると、光の構成を誤り、UV光が少ないまたは含まれていない状態が続くと、BFPは消退して、下地だけのただの茶石になってしまうということですね💦

7号と8号では茶石の原因について具体例がたくさん出てきました。どんな原因によるかは様々ですが、茶石とは蛍光タンパク及び色素タンパクが抜けてしまい、褐虫藻の色合いだけになったものと考えて良さそうです。蛍光タンパクや色素タンパクを維持、向上させるためには

  • 蛍光及び色素タンパクが必要となる光環境を維持する
  • 蛍光及び色素タンパクを作るための材料(アミノ酸や微量元素)を適切に提供する
  • 蛍光及び色素タンパクを作るサンゴ自体の状態を安定化させる

といった事が大切になると思います。特に、光の環境に関しては蛍光タンパクや色素タンパクの存在意義となる部分だと思います。いくらサンゴの状態が良くて材料が豊富でも、必要でなければ色は揚がらないのではないかと考えます。ですので、まずは必要な光環境をまず整えた上で、残りの項目に取り組むと良いのかなと思いました🤔

とはいえ、どれも非常に調整が難しい内容ではあります。ただ、最も大事な光環境の維持に関しては、永二さんの功績やこの瓦版などでかなり情報が得られると思いますので、頑張って学んでいこうと思います🔥