今回はサンゴの白化についての内容でした。
サンゴの白化
サンゴの白化現象はアクアリストでなくても知られている事が多く、環境問題としても非常に重要な現象です。自然界におけるサンゴの白化現象は、サンゴ礁自体を大きく衰退させ、結果としてそこに息づく生態系へ大きなダメージを与えます。
白化現象とは、これまで学んできた通り、サンゴが褐虫藻を放出し、その白い骨格が透けて見えるようになってしまう現象です。この状態が長期化すると、サンゴは褐虫藻からの光合成生産物を受け取ることができず、やがては死んでしまいます。
白化の原因とプロセス
サンゴの白化は褐虫藻を放出するために起こりますが、その原因は一つではありません。最も有名なサンゴの白化の原因は、温暖化等による海水温の上昇と考えられています。これまでにも大規模な白化現象が起きていますが、特に1997年から1998年にかけて起きた最大規模のエルニーニョ現象による世界的な海水温の上昇では、大規模な白化現象が起きました。他にも、水質汚染、淡水の流入や強光なども原因として考えられます。
サンゴが褐虫藻を放出してしまうプロセスは瓦版中段に分かりやすく説明されていますね。
褐虫藻を放出しても、環境が改善すればサンゴは再び褐虫藻を取り込むことは可能です。ただし、これは簡単には進まない工程であり、こういった環境変化はなるだけ避けたいところです⚠️