今回はLED照明の月光機能についてでした。
月光の明るさ🌙
瓦版の上段で実際の明るさが測定されており、放射照度は0.0013W/m²でした。調べてみると、日本では炎天下直射日光の放射照度(日射強度)が約1000W/m²とあるので、かなりエネルギー量の小さな光であると分かります。
この月光ですが、ある程度ハイスペックなLED照明になると、これを再現したモードが備わっています。瓦版中段では、ReefLED、Radion G5、SPECTRA SP-200における月光モードの放射照度が測定されています。機種によってその再現性が異なるようですが、幸い私が使用しているRadion G5とSPECTRA SP-200は再現性が高いようです🙆♂️
月光の生体への影響
ではこの月光ですが、エネルギー的にはかなり小さいにも関わらず、なぜわざわざ再現されているのでしょうか?演出の為としても効果はありそうですが、その他にも何か理由がありそうなので少し調べてみました。
魚への影響
飛び出しや衝突防止などの効果があるとの情報があり、確かに魚が寝る前にいきなり消灯すると驚いて動くのは見た事があります。また、これは経験談ですが、ダイノスの対策で完全遮光を行なった事があるのですが、この際は普段大人しかったイエローヘッドジョーフィッシュが水槽背面にダイブしてしまいました😞
明確な情報は発見できませんでしたが、昼夜のリズムや魚の挙動には何かしらの影響を与えている可能性はありますね🤔
サンゴへの影響
こちらは「サンゴの産卵」との関係性がよく研究対象として調べられています。月光の存在というよりも、その周期に関連性があるのではといった内容がいくつか報告されています。そういった意味では、照明の設定は一定ではなく、可能ならば月齢周期も再現するとより良いのかも知れませんね。