今回はサンゴの色の変化についてでした。
瓦版13号の紹介文でも少し触れましたが、サンゴは多くの蛍光タンパクの遺伝子情報🧬を持つ生体として知られています。遺伝子情報なので、それらが必ずしも全て発現している訳ではありません。この為、光や水質など何らかの条件変化により、これまで発現していなかった蛍光や色素タンパクを発現し、サンゴの色彩に変化が生じる場合があります。これも一つの色揚げとして楽しめる要素ではないかと思います。
瓦版ではいくつかの実例が紹介されています。中心にオレンジが出現したエダコモンは1.023world読者にとってはお馴染みの個体ですね😊
実例の多くは光環境(主に波長)によって色彩に変化が出ており、色揚げ要素に対する光の重要性が示唆されます。ストロベリーショートケーキの毒いちご化や強ブルー光によるGFP出現は有名で、こういった経験的に知られた変化を利用する事で、ある程度の色揚げコントロールは可能なのかなと思います。
我が家でも変化した個体はいくつか経験があり、中でも劇的に変わった個体を紹介します。
こちらの個体は元々はうっすらCFPを持つ骨格にポリプはRFPが発現していました。しかし、不調で一度白化してしまい、その後になんとか復調したのですが、復調後は全く別の色彩に変わってしまいました😅 骨格はCFPはなく紫調で、ポリプは黄緑〜黄色(YFP?)です。一度色が抜けた後に、以前とは別の蛍光or色素タンパクが発現してスイッチしてしまったのかも知れませんね🤔