瓦版 第25号 「眼の比視感度がもたらす恥ずかしくて大きな勘違い?」

今回は比視感度についてのお話でした。

比視感度

比視感度は瓦版 第5号でも登場したキーワードですね。

おさらいになりますが、まず初めに『視感度』と言うものがあります。これは人間の目が光の各波長を明るいと感じる強さを表したものです。この視感度は実は波長によって異なっており、同じ波長強度でも明るいと感じやすい波長や、逆に暗いと感じる波長が存在します。そして、この感じやすさには規則性があります。

  • 各波長の感度を測定して並べると、最も感じやすいところを中心に山形となる。
  • 明るい所では555nm付近の光を最も強く感じる。
  • 暗いところでは507nm付近の光を最も強く感じる。

そしてこの最も感じるところを『1』として、その他の波長に対する視感度をその比となるよう、1以下の数で表したものが『比視感度』です。図中で示されているグラフは明所での比視感度にあたります。

この明所比視感度においては、黄緑の色(555nm付近の光)が最も明るくみえ、その両サイドは黄緑から離れるほどに見えにくくなります。つまり紫や青、赤などはかなり暗く見えてしまいます。

瓦版ではこの比視感度による誤認の実例とそのカラクリも記載されています。