皆様お疲れ様です🌱
raikaです。
何種類もサンゴ飼育をしていると、苦手意識が出るサンゴが出てきませんか?
私の場合はLPSであるスコリミアとキッカサンゴ全般が苦手です💦 我が家の飼育スタイルがSPS、LPS、ソフトコーラル、魚の混在するMixed reefなので、LPSに特化した環境を整えられず仕方ないといえばそれまでですが💦
これまで何度も試行錯誤してチャレンジしてきましたが、なかなか好転の兆しはありません😓
そんな中、最近は何とか小康状態を保っていたスコリミアでしたが突如調子を落としてしまいました…😣
今回はスコリミア飼育についてあれやこれやと考察し、自分なりに辿り着いた現在の飼育法と、更なる対策を練ったのでまとめておこうと思います✍️
スコリミアについて
スコリミアとはハナガタサンゴの近似種で、学名Scolymia Australisの名が示す通り、オーストラリアの固有種です。蛍光色が非常に強く、色彩のバリエーションも豊かです。色彩のパターンや組み合わせによりランキングされており、サンゴの中でもトップクラスに高価なサンゴとして有名です。以下はこれまで飼育した事のあるスコリミアです(半分は溶かしてしまいました😢)
ここに紹介したものでもかなり綺麗だと思いますが、他にも沢山綺麗な個体が多く存在します。飼育は苦手ですが、純粋に綺麗だと思いますし、水槽に入れておきたいサンゴの一つです。
今回の不調を受け考察するにあたり、海でどのように生きているかを調べてみました。多くの情報はありませんでしたが、スコリミアはLPSの中でもかなり深場に住んでいるようです。また、岩壁に埋まるような形で生息する事もあり、時に垂直になっていることもあるそうです。こうすることによってマウス付近に堆積物が溜まらないようにしているようです。
スコリミアの飼育環境としては、光は暗め、水流も弱めというのが一般的ですが、上記のような生息背景を考えると確かに頷けます。具体的な数値としては、光量はPPFDで言うと50前後でも十分ではないかと思われます。水流に関しては、数値化するのが難しいですが、要は上にゴミや自身の糞がたまらな程度で十分だと思われます。自然下では垂直に生息してまでゴミの堆積を嫌っています。形態上もゴミは堆積しやすいので、それを水流で防いでやることは地味に重要だと考えられます。逆にそれ以上の光量や水流は、経験上は弱らせてしまうので良くないです。
水温は忘れがちですが、深場に生息している事を考えると23度程度と低めが理想的という情報もあります。
栄養塩や必須元素などの数値は一般的なLPS水槽に準じてそこまでシビアな調整は不要な印象です。むしろ、硝酸塩は多少は検出されるくらいが調子が良いようです。
給餌は色々と調べたり聞いたりしましたが、一定の見解はなさそうです。週に1回の人もいれば毎日給餌する方もおられます。要は水槽環境や個体の状態によって給餌量も調整すべきなのでしょう…。例えば週1回で痩せてくるなら、回数に固執せずに餌を増やすのも要検討なのかなと思います。ただ難しいのが、何か原因で痩せてきているかを見定めることです。過食で調子を落とす事もあるので、その場合に単に餌を増やせば当然…。
餌の形態も試行錯誤中ですが、サイズはかなり小さくしてやる方が良いのかと最近は考えています。自然下では小さなプランクトンを捕食しているようなので、そもそも大きな餌は食べるのが苦手だと考えられます。また、食べても合わなくて吐き出すことがありますが、この際に大きいとうまく出せず、餌が体内で腐食するなどして弱ります。経験的には2、3mmでも大きい印象です。クリルなどをアミノ酸につけて与え、状態良く飼育されている方もおられますが、この際もしっかりすりつぶして与えるのが大事なのではと考えます。
私の場合は、以下の記事の給餌が基本ですが、スコリミアだけは少し改変するようにしました。
具体的には上記記事に出てくるLPS powerをeasy LPSに置き換えて使用しています。easy LPSは粒餌ではありますが、サイズが1mmもないくらいなので上記のコンセプトに合致します。餌に対するスコリミアの反応も良いです。
我が家のスコリミア
では我が家のスコリミアゾーンを紹介していきます。
水槽向かって左側が主なLPSゾーンになりますが、その中で前面近く(白丸)にスコリミアの場所を確保しています。光はその直上にRadionを設置し、LPS用に設定しています。数値的にはスコリミア付近はPPFDで50〜100程度にしています。水流は左右の壁にポンプを設置し、矢印のごとく流れを作っています。LPSゾーンへは、左右の水流を互いにぶつけることで水流を弱くするように配慮しています。
この環境にして、最近は時折給餌も増やす方向にし、どんどん痩せる状況は無くなったような印象でした。ただ、少しづつでも改善してくれたらいいのですが、そこまでは望めず…。次はどうしようか思案していました🤔
そんな状況でしたが、先日になり突然一つのスコリミアが不調に😵
左が5月25日時点ですが、右下の一番大きなスコリミアのマウスが若干開き、周りが少し白い印象です。何かなと思っていましたが目立つ変化でも無いので様子をみました。ところが状態は急変します…右が27日の様子です。仕事から帰宅して確認するとこの状態で、マウスは崩壊し、肉は削げ、一部は骨格の上でふわふわと動いています。いつもの弱り方だと周囲からじわじわと痩せてくるのですが、今回の変化は非常に急速で、残念ながらもう救える状態では無いと判断せざるを得ないものでした…。
ほかの個体に関しては大きな変化は無さそうでしたので、今回は何か毒性のある物がたまたまマウスに迷入してしまったのかも知れません😓
残念でならないですが、このスコリミアは取り出す事にしました。また、やはり全体として調子が上がらないので、色々なご意見を元にスコリミアゾーンの岩場を組み直すことしました。組み直す時の改善点として…
- 低い岩場にしてさらに光量低下を狙う
- 周りを囲んで水流をさらに落とす(ゴミはたまらないようにしたいので、夜の触手モード時に多少は触手が揺らぐ程度は残す)
上記をポイントに置き組み直したものがコチラです👇
伝わりにくいですが、元々乗ってた岩は分解し、厚み1cm程度の平岩にスコリミアを乗せてます。元々岩場に埋まるように生息している種なので、砂の上に直置きは良くないのではと考えられrます🤔
その周りに、先程分解した岩を囲むように配置しました🪨
これで少しでも好転してくれると良いのですが…。急に元気になる事はないと思うので、あとは気長に変化を観察していこうと思います👀
今回はスコリミアの急変と、今後の対策について記しました✍️ いつかスコリミア飼育も安定させていきたいですが、まだまだ道は険しいです💦 また何か変化があれば日記にしようと思います。
ではまた👋