水槽日記 災いの到来🔥

皆様お疲れ様です🌱

raikaです。

SNSではすでに報告していましたが、最近になり水槽に災いが到来しました💦

先月から苔の対策にやっきになっていましたが、その際に懸念してたことが起きてしまったのです…。それを機に水槽全体の調子が不安定になっています😓

今はこれ以上調子を落とさないようにすべく何とか踏ん張っています🔥

今日はその災いについてまとめておこうと思います✍️

少し長い記事となってしまいましたが、何か得られるものがあれば幸いです🌱

懸念していた事…

水槽に到来した災い…それは白点病です😱

白点病は飼育魚の代表的な病気の一つで、長くアクアリウムをやっていると経験した事のある方も多いのではないかと思います。外から持ち込む場合や、元々シストの状態で水槽内に潜んでいたものが、何かのきっかけで活動する場合などが感染契機としてよくあります。

我が家の水槽ではこれまで明確に白点病が出た事は無かったのですが、生い茂る苔を手で掃除する作業はシストを覚醒させる恐れがあるなと感じていました。なので、極力そっとコケ取り作業を行い、デトリタスを舞わせない、舞ったものは極力吸って回収するように努力していました。ただ、それでもコケの掃除が回を重ねれば、それだけリスクは増します。

これまでは魚達には幸い異常は無かったのですが、先日確認すると…

なんとお気に入りのコーレタンホワイトテールに白い点が😣

他の子達は何度も観察しましたが明らかなものは発見出来ませんでした。ただ、ここから蔓延していく可能性もあり、新水槽は立ち上げ以来の注意報が点滅しました⚠️

対策ですが、一般的には感染魚を取り出して治療すべきなのではないかと思います。ただし、サンゴだらけの120cm水槽から魚を取り出すのは至難の技で、深追いするとそれこそ二次被害が目に見えています😓

悩んだ挙句、「とある薬剤」を発見したので水槽ごと治療する事にしました。

使用する薬剤は『白点キラー サンゴ水槽用』です。この薬剤は説明上はサンゴや甲殻類、ライブロックなどの入った水槽用に作られたもので、これらの生態への影響に配慮されたものです。ただし、使い方によっては悪影響を及ぼす可能性もあるので、正直使用にはかなり躊躇しました。ただ、大好きな魚をこのまま放置する事は出来ず、治療に踏み切る事にしました。

白点病について

raika
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いつも通り、まずは敵の素性をリサーチしていきます🧐

概要

白点病は繊毛虫の一種であるシオミズハクテンチュウ(Cryptocaryon irritans)の寄生により発症する病気です。

成長過程の白点虫が魚に一時的に寄生し、寄生した部位が特徴的な白い点状模様となることから白点病と呼ばれています。

淡水魚の白点病

白点病は海水魚だけでなく淡水魚にもあります。ただし、原因となる虫は『ハクテンチュウ(ウオノカイセンチュウ)』と呼ばれる別種です。水温など対処法が異なりますので注意が必要です⚠️

白点虫は成長段階の途中で魚に寄生し、魚から栄養を吸収してさらに成長します。ある程度成長すると、魚から離れて増殖し子孫を増やします。離れる際に魚を傷つけるので、それを機に他の感染症を併発したりもします

ヒレや胴体などに少数ついている程度で魚が死に至る事はあまりないですが、大量に付着すれば致死的になりますし、鰓に付着すると呼吸困難で死に至る場合もあります。

症状・診断

胴体やヒレなどに1mmにも満たない小さな白点が発生するのが特徴的な所見となります。魚の体色によっては見つけにくい事もあるので、体色の暗い場所やヒレなどで探すと見つけやすいです。

白点が出現するのは白点虫の生涯サイクルの一時の出来事なので、白点の出現場所や数は時と共に変化します。これも1つの特徴と言えます。

ただし、白点についてはリムフォシスティス病の初期症状等でも似たような所見を呈するので、私を含め初心者には判別が困難な場合もあるかと思います。魚の様子や症状の経過なども含めて総合的な判断が求められます💦

以下の写真は我が家の感染したコーレタン・ホワイトテールです。

白い小さな点が確認できると思います。最初に発見した際は数個でしたが、日により増減があり、写真の数くらいで平行線です。

コーレタンの様子自体は普段と大きく変わった様子はなさそうで、餌もよく追いかけ食べてくれます。体を擦り付けるような仕草もはっきりは見て取れないですが、この辺は水槽を観察できる時間も短いので難しいところです💦

ちなみに他の子達は日々探しても異常な様子はなさそうです。白点の出現とその経過から白点病であると診断しました。

確定診断

確実に診断するには、魚の粘液を採取して顕微鏡観察し、白点虫を同定する事で確定診断を得る事が可能です。ただ、魚の捕獲が必須ですし、観察には経験が必要かと思います。

白点虫の生涯サイクル

白点虫には成長段階によってグループ分けされています。

raika
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治療においても、このサイクルが重要になるので要チェック箇所です。

・シスト

こちらは成長段階というよりは、白点虫が生成する膜様構造物です。白点虫はこのシストに包まれた状態で増殖します。シストは増殖の際に外敵や環境から身を守る作用があり、さらにシスト内で休眠することも可能です。この為、シストを形成した状態では薬浴などの治療は効果が乏しいと考えられます。シストは酸欠状態で休眠しやすいとされており、一旦水槽から消失したとしても、何かのきっかけでシストに酸素供給などの環境変化が加わると再出現する可能性があります。このシスト形成は白点治療を難しくしている一つの要因となります。

・トーマイト

シスト内で増殖した白点虫の赤ちゃんとも呼べる状態を『トーマイト』といい、一つのシストからおおよそ100〜200個程度まで増えるそうです。トーマイトはシストの中で成長し、ある時期になるとシストの外に出ていきます。シスト内での成熟期間は個体や環境にも左右される様で一定ではありませんが、1週間前後が平均的のようです。

・セロント

シスト内でトーマイトが成熟し、シストから外に出る段階を『セロント』と呼びます。セロントは海水中を漂い、宿主となる魚を見つけて寄生します。セロントはシストに包まれた状態ではないので、環境の影響をまともに受けます。加えて、セロントの時期は、白点虫の生涯サイクルの中で2日間程度らしく、しかも寄生する能力は1日にも満たず失活するようです。つまり、セロントの時期が薬で退治する絶好のチャンスであり、寄生される時間帯を何らかの方法で乗り切れば白点虫の寄生連鎖を断ち切ることが可能となります。

・トロホント

セロントが魚に寄生した段階を『トロホント』と呼びます。トロホントは魚に付着すると、魚の粘膜皮膚を奥に進み、そこで魚の栄養を奪いながら成長します。おおよそ1週間以内の期間をそこで過ごすようですが、成熟すると今度は逆に皮膚粘膜に自分の通れる穴を開け、魚体から離れます。我々が肉眼で観察できているのは、成熟して魚体から離れる前のトロホントです。この為、確認できた白点は日々その位置が変わっていく事になります。また、この時期の白点虫は、上記のように魚の皮膚の奥に居座っているので、ここでも薬浴の効果は乏しいとされます。

・トーモント

最も成熟した白点虫を『トーモント』と呼びます。魚から栄養を吸収し成熟したトロホントはトーモントとなり水中を漂いながら徐々に沈降し、底砂や岩の上などに着底し『シスト』を形成します。

治療方法

白点病の治療には、『銅イオン』『過酸化水素水』『マラカイトグリーン』が成分となっている薬剤が使われる事が主です。

これらの成分は生物層の豊かな飼育水槽内では代謝され、薬効濃度を安全な範囲で保ちにくく、魚以外の生体に対する悪影響が強いです。このため、基本は病気になった魚を隔離して、トリートメントタンク内で治療する事が一般的に推奨されています。

使用した薬剤:白点キラー「サンゴ水槽用」

白点病の治療薬は前述のように複数存在しますが、メイン水槽に添加して治療可能な薬剤は限られています。その中で選んだ薬剤が『白点キラー サンゴ水槽用』です。この商品はサンゴや無脊椎動物などを飼育しながら治療できる薬剤の一つとして松橋研究所より販売されている商品です。

こちらの商品ですが、薬効成分は『海水組成成分、光分解性発色剤』と記載があり、『成分は必須ミネラルとして生体やバクテリアに利用され分解』されるとの事です。その成分が 繊毛虫類が分裂、増殖した遊走子の代謝系を阻害して寄生能力を奪い水槽内から有害菌類を除去するようです。成分が気になって製造元に問い合わせましたが、『企業秘密』だそうです😓

有効菌類は『白点虫』だけでなく、『ウイディニウム』、『トリコディナ』、『シアノバクテリア』、『リムフォシスティス 』と多様です。我が家は『シアノバクテリア』も蔓延しているので、その点でも好印象です。

ただ、何ものか分からないものを使うのは躊躇されたので、使用前には実際に使用した方々のブログ記事を読みました。

すると、意外と良い結果が多く、サンゴ等に影響なく効果があったとする記事が散見されました。今から思えば、SNSでもう少し相談して他の治療法や投与方法など熟考すれば良かったのですが、白点の出たコーレタンを見て、急ぎ対策が必要と焦ったのもあり、こちらの薬品を使用する事に決めました。

⚠️注意⚠️

ちなみにこの商品、白点キラー「魚水槽用」もあります。こちらはサンゴ水槽には使えないので間違えて使わないように重々注意してください⚠️

raika
raika

私は使ってはいませんが、初めは間違えて『魚水槽用』を購入してしまいました😓

実際の使用経過

では実際に使用した状況を日を追ってお伝えしていこうと思います。

1日目(10月30日)

まずは添加量ですが、水槽のタイプにより細かに設定されています。私の場合、『濾過槽があり、水質に敏感なサンゴが入っている水槽。 …1回7ml/100L〜10ml/100Lを約5日』(商品説明からの引用)に該当したので、その中でも最も量の少ない7ml/100Lに添加量を設定しました。

添加方法も特殊で、殺菌灯やスキマー、オゾナイザーは止めず、設定した添加量をRO水などで10倍に希釈し10分ほど時間をかけて流れの強いところに添加する必要があります。これを1日に2回行います。

この添加方法や事細かな添加量設定から、かなり繊細な薬剤である事、薬殺した寄生虫や菌類により水質が汚染される事などが透けて見える気がします💦

何かしらの薬剤を水槽に投与する事自体が初めてでしたので、恐る恐る10分以上かけて点滴投与を行いました💦

1日2回の投与を行いましたが、生体に目立った変化は見て取れず、無事に治療初日を終えました。

詳細は後述しますが、私の場合はこの添加量が多かったようでトラブルを起こしました😓 あとで製造元に確認すると、濾過槽があると言っても、少しろ材が入っている程度では濾過槽のないナチュラル水槽と同様になるそうです😖 その場合は添加量が4~6ml/100Lなので、1.5倍近い濃度で添加した事になります。

raika
raika

大切な事なので、その辺はもっと詳細に書いていて欲しかったです⤵️

2日目(10月31日)

ちなみに添加のタイミングですが、セロントは夜の間に浮遊する事が多いらしく、私は寝る前と早朝に添加するようにしました。

朝の添加は仕事に行く前に行うので、添加後の観察は十分には出来ません。少し心配しながらの添加を行い出勤🚃

帰宅後に様子を見ると、サンゴは変わりなく、白点はまだ付いたままの状態でした。ただ蔓延していた『シアノバクテリア』ですが、ついでに効いてくれればと期待していました。こちらに関しては、2日目時点で効果が目に見えて出現し、綺麗さっぱりシアノバクテリアは消えてしまいました😲

左2枚が添加前、右2枚が添加後

ここまで特に生体に異常は無く、シアノバクテリアへの効果も確認できました。なので安心して夜の添加を行いました…が💦

しばらくして水槽を見ると…

明らかにSPSを主体とするサンゴ達のポリプが完全に引っ込んでいます😱

ここまで何も起きなかったので完全に油断していました💦

詳しくはミドリイシの一部、ハナサンゴがヤドカリに乗っかられたかのごとくポリプを引っ込めました。

この状況は製品の説明にも記載されており、

『添加後にサンゴの開きが悪くなり次の添加までに回復しない場合は休止するか水換えして回復してから継続、またはサンゴを別の容器か水槽に移して継続してください。 』

とあります。

休止すれば改善するとの事なので、謎の薬効成分は水槽内でやはり代謝されるものと考えられ、取り敢えず指示通りに次の添加まで様子観察する事にしました😓

3日目(11月1日)

この日は朝から出勤し、夜はそのまま当直の日です🏥

朝の段階で改善してれば夜はドージングポンプを使って遠隔でゆっくり添加しようかなどと考えてましたが…

昨夜よりは幾分かはマシですが、いつものポリプとは全然違います😓

ハナサンゴは普段通りに戻りましたが、おかしくなったミドリイシはまだ二分咲き程度です。

出勤前に換水出来るはずもなく、やむなくこの日の添加は休止する事にしました。

ちなみにこの日は日中観察できないので、白点の経過は不明です。

4日目(11月2日)

心配を胸に当直明けで午前に帰宅🏠

様子を見たところ、さらに改善はあるもののミドリイシ達はまだ本調子ではなさそうです。後でお見せしますが、KHの数値が若干上昇し、サンゴの代謝が低下した可能性が示唆されました。コーレタンは相変わらず元気にはしており、白点は朝なのか少しだけ。

実はこの日から1泊2日でファミリーキャンプに行く事になっていたので、ここは無理に添加を再開せずにサンゴ優先で休薬を継続する事としました。

5日目(11月3日)

キャンプから帰宅し夕方に水槽を確認しました。以前と全く同じとは言えないですが、一部のミドリイシを除いてはポリプはかなり改善し、KHの推移も安定しました。ただ、コーレタンの白点は数こそ増えませんが横ばいです。

マニュアルの添加期間は5日間とあったので、残りの3日間をこの日の晩から再開する事としました。

ただし、添加量は7ml/100Lから6ml/100Lに減量する事にしました。減量して初回の添加は特に変化なく投与を終えました😮‍💨

6日目(11月4日)

この日は朝と晩の2回を慎重に添加しました。やはり、ミドリイシ達はわずかにポリプの出方が弱くなったような印象がありましたが、前回のような明確な弱り方はありませんでした。前回不調になったハナサンゴは普段通りです。

KHに関しても横ばいに推移しており、どうやら少し減量したのは有効な印象です。

肝心のコーレタンの白点はやはり変わらずでしたが、相変わらず元気そうです。

7日目(11月5日)

この日は土曜でしたので朝の添加を行った後、午後に帰宅して水槽を確認することができました。やはり、若干ですが、ミドリイシ達の元気が徐々になくなっている印象です。ハナサンゴは相変わらず大丈夫ですが、ハナガササンゴの一部が八分咲程度になりました。昨日まで安定していたKHの推移も再度上昇の兆しが出てきました💦

ちなみにここまでのKHの推移をAlkatoronicのグラフで確認してみます。

添加を始めたのが10月30日で、2日投与後の11月1日にKHが少し上昇しています。休薬した間は上昇しませんでしたが、再開して数日するとまたKHが上昇しだしていることがお分かりになるかと思います。日頃はほぼ平行線で推移しているので、サンゴが調子を崩してKH消費量が低下していることが読み取れます。

raika
raika

KHがここまで正確にサンゴの状態を表している事が確認できたのは収穫でした🤔

サンゴは再度影響を受け始めていましたが、コーレタンの白点は相変わらずであり、苦しいですが目標の5日間は添加を継続する事に決め、この日の晩も添加を行いました。

8日目(11月6日)

この日の朝で添加は目標を達成です。これ以上の添加は一部のサンゴを壊滅させる不安もあったので、5日間の投与で添加は終了する事に決めました💦 白点は未だ残っていますが、水槽内に薬効成分はまだ残っていると期待し、給餌をしっかりと与えて、しばらくはコーレタン自身の免疫に頑張ってもらう作戦です。

ただ、サンゴの状態は添加量は減らして継続したものの、よくよく見ると最初の2日間投与後よりも多くのサンゴがたちが調子を崩しているように見えます😓

栄養塩を測定してみたところ、硝酸塩は3ppmでしたが、リン酸塩が0.04ppmでした。リン酸塩はいつも0.02ppmまででしたので、少なくとも倍増しています😓 シアノの急激な崩壊や、知らない間にヤドカリなどが死んでいたのかもしれません。スキマー等を止めずに使用とありましたが、まさにこういう事かと言ったところです。このまま改善しないとまずい状況なので、念の為吸着剤などをこの日に注文しておきました。

9日目(11月7日)

添加が終了して24時間以上が経過しました。添加を終わればサンゴの調子は戻ると考えていましたが…昨日不安に感じた事が的中し、弱ったポリプの戻りが前回よりも悪いです💦

KHの推移に至っては

前回はすぐに平行線に戻ったのに、今回は上昇傾向を維持しています。しかも、実はKHを安定させるためにKHの補充をこの時点でいつもの2/3まで減量しています。それなのにこの状況です😓 白点は消えないし、サンゴは添加を辞めても調子が急降下し、もう後悔しかないです😭

ただ、嘆いていても仕方がないので、注文しておいた商品を早速使う事にしました🔥

注文しておいたものは以下になります。

シーケムのリン酸吸着剤で、アルミニウム系の製品です。Coral MonsterさんのYou Tubeチャンネルでも説明がありましたが、アルミニウム系はリン酸塩の吸着『速度』が優れているそうで、今回の状況には適していると考えました。ただし、長期間入れっぱなしにするとアルミニウムが溶け出すリスクはあるので注意が必要です⚠️

こちらはRedSeaが販売している活性炭です。

活性炭はプロテインスキマーや物理ろ過、生物ろ過などで除去しきれない微細な有機物も吸着除去してくれる効能があります。医療現場でも薬物中毒患者の胃内に投与したりなど、その効果は明らかです。今回はまさに余分な薬剤の吸着が目的ですので、こちらも使用する事としました。

ナプコが取り扱っているフィルターで、通常のフィルターとして振る舞うだけでなく特定の成分も吸着してくれます。また、吸着した成分に応じてフィルターの色が変化するという面白い特性もあるので、何を吸着したか判別が可能となります。吸着できる物質にはタンパク質、各種栄養塩、銅、抗生物質等の薬剤及び有害重金属、フェノール、殺虫剤等です。以前は上昇したアルミニウムに対して使用経験があり、効果を感じました。今回はこの薬剤が銅も含まれている可能性も考え、銅も含めて吸着できるこの商品も購入しました。

これらの吸着剤に加えて、もちろん換水も行いました。

10日目(11月8日)

この日は通常勤務からの当直の日です。水槽の観察はできませんでしたが、AlkatoronicのKH測定で上昇傾向がまだ持続するので、この日からはKHの補充を本来の半分にまで落としました。

11日目(11月9日)

当直から帰宅し水槽を観察すると、換水と吸着剤の効果があったのか、ポリプの様子が随分と改善した印象です✨ LPSに関してはほぼ普段通りでした。

ただし、一部のミドリイシやコモンサンゴはダメージが強く、一部では色落ちも出ている様子です💦

白点に関しては昼間は見つけられず、夜間になると少しまだついている?程度になりました😲

この日は明けで時間があったので、あらかじめ頼んでおいた天然海水で20%(80L)の換水を行いました。水槽が大きいと普段は安定して良いのですが、こうしたトラブルの際に大量換水がやりづらいのが難点です😓

ちなみに今回使用した天然海水は三重県尾鷲市の海洋深層水です。少し前から通信販売され始めた天然海水ですが、ユーザーからの評判が良く、送料と箱代だけかと思う安さが魅力です。今回初めて利用しましたが、今後も癖になりそうです🤤

さて現状ですが、ダメージの大きかったミドリイシとコモンサンゴはまだ回復に時間がかかりそうで、今後の白化への進行が心配される個体も少しいます。ただ、多くのサンゴは調子を取り戻してきた印象です。改善の遅かったサンゴは少し色落ちが目立ち、今後なんとか改善させたいところです。幸い白骨化するサンゴは現状ありませんが、まだ油断はできない状況かと思っています。

最後にKHの最新の推移ですが、

換水を行った9日の夜の測定でやっと下降しました。ただ、換水後に薄まっただけの可能性もありましたが翌日10日にも下降傾向を維持したので、KHの補充を本来の半分から2/3まで戻すことができました😮‍💨

白点に関しては、夜になると少しだけ付いている時もありますが、増殖する様子はありません。追加の添加は現状のコンディションでは難しそうなので、魚に栄養をしっかりと与えて魚自身に踏ん張ってもらおうと思います🙏

「白点キラー」の総評

今回使用した『白点キラー サンゴ水槽用』ですが、私の場合は中途半端な使用になりましたが、白点病をある程度コントロールはしてくれている印象ですし、シアノバクテリアは撲滅してくれました。

適切な量を使う事が出来れば、メイン水槽のまま白点病を制御する事は可能なのかと思います。ただし、添付文書通りサンゴに影響が出る事も確認できました。影響のでやすいサンゴは明確にSPSであり、LPSではゆらゆら系がSPSに次いで敏感なのではと思います。他のLPSやマメスナ、スタポ等は僅かに調子を崩したか?or全く変わりなし程度でした。

使用量は添付内容だけが全てではなく、ご自身の水槽の生体、ろ過能力等からじっくりと検討し、その中でも少ない量を選択する方が無難かと思います。私はそこで失敗してしまいました😣

また、使用期間は添付内容よりもさらに少なくする場合は、その分長めに添加しないと効果が十分得られない可能性もありそうです。そもそも、白点虫の生涯サイクルを考えると、長め添加の方が向いてるようにも思います。

最後に、私のような事が起こる可能性もありますので、各種吸着剤や換水の準備をしておくとなお良いかと思います。

長くなりましたが、今回の記事はここまでとします。

また経過は報告していこうと思います。

ではまた👋

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