お疲れ様です。
raikaです。
今回はgrafted montiporaの飼育記録です。
コモンサンゴの一種で、graftedとは色調の異なるコモンサンゴが混ざり合ったものを指します。フラグを作る時に2種のコモンをくっつければ出来るような単純なものではないようです。単にくっつけると色の異なるコモンサンゴが各々巻くだけで、grafted motiporaのような独特の色調は出ません。この色調はサンゴが持つ蛍光蛋白が感染することにより発現するようです。
私が購入した時期は珍しいサンゴでしたが、この記事を書いている時点では、各ショップで見ることも多くなっています。色調は赤と緑のgrafted motiporaが多い印象です。
購入時
購入はcoral monsterさんで4〜5万でした。高いですよね💦
当時の写真がこれです。
左が緑に赤ポリプで、右が赤に赤ポリプです。中央部が完全に癒合しており、2色のmontiporaをただくっつけたフラグとは違います。
たまにショップやオークションで、くっつけただけのフラグをgraftedとして販売しているので注意が必要
当時はSPSも始めたばかりで、水槽の上の方に接着して飼育を始めました。
購入から半年ほど
こちらが購入半年後くらいの時の状態です。
サイズは少しづつ大きくなりましたが、気に入っていた赤と緑が物凄く落ちてしまいました…
まるで地面に落ちたガムのような状態です💦
成長はしているので、光が問題と考え、元々の位置から降ろしたり、波長を変えたりと色々やってみました。
結果としてはあまり改善は得られず、サイズだけ少しづつ大きくなる状況が続きました。
現在
転機はダイノスが蔓延した時です。
ダイノスが蔓延する直前に色素蛋白の成長を狙ってバイタルウェーブのアンバーを追加し、ダイノスが蔓延していた時は全体の光量をしばらくの間半分以上落としていたのです。
当初はダイノスに気を取られてコモンの微妙な変化が分からなかったのですが、ダイノスが落ち着いてから改めて観察すると色が戻ってきている!
数日様子を見ていても日に日に色上がりを見せました。
その時の様子がこちら
全体に明らかに色が揚がっています。緑の領域は中央部分がまだ灰色で色が抜けており、中央やや左は黒く変性してしまっている箇所があります。それでも周りの緑色はかなり濃くなりました。赤色の領域は改善が顕著で、しかも、一部、緑色素が入ってきています。
ダイノスの終息に合わせて、少し光量を上げて、その後1ヶ月ほど経過した様子がこちら
緑領域の灰色だった部分が完全に色素が戻り、黒色の部分には健康なサンゴ再び覆うように成長しています。赤領域内の緑色素はさらに強くなりました。
考察
今回の改善は全体に光量を落とした事と、もしかするとアンバー光を補完したことっも影響しているかも知れません。
我が家はReefLEDとバイタルウェーブを各種使用しているのですが、多灯すると全体の光量がどうしても分かりづらくなります。それぞれの光量を低めに設定していても、総合すると強光障害を引き起こしていた可能性があります。
アンバー光は色素蛋白全般に有効とされており、今回の改善に寄与した可能性があります。
ライティングについてはまだまだ勉強中なので、今後も記事にできたらと思います。
また、一部のコモンサンゴは低栄養下で色が抜けるものもあるようで、プランクトン投入事に栄養塩が上昇したこともプラスに働いた可能性があります。
環境の変化でここまで急激に状態が変化するのもサンゴ飼育の面白みですね👀
ではまた。