皆様お疲れ様です🌱
raikaです。
11月に入ってさらに寒さが増してきましたね。コロナは今の所は第6波の兆しもなさそうで、仕事でも外科に専念できるようになってきました。
さてさて今回は前回に引き続いて、新水槽の岩組についてまとめていこうと思います。前回の記事では、今現在の岩組についてご紹介したのと、岩組を作るにあたって自分なりに意識している事などをまとめてご紹介しました👇
今回はいよいよ実際に私がどのように岩を組んでいるかをご紹介しようと思います🌱
岩の接着について
私が行っている岩の接着方法は、最初に『レイアウト済み人工ライブロック』を作っていただいたTALL MANさんに教わった方法が主体です。接着する場所や、セメントの作り方などはREEF-TRIGGERさんの動画などを参考にして我流でやっています。
使用するもの
私が実際に接着で使用するものを順にご紹介していきます。細々したものもありますが、地味に役立つので参考になればと思います。
接着剤
何はともあれ接着剤が無いと岩組は始まりません。岩組で使える接着剤はたくさんありますが、私が使用しているのは2種類です。いずれもTALL MANさんに教えていただいたものです。まず一つ目はこちらです👇
カミハタさんが販売している液状接着剤です。これ単品では効果が乏しいので以下の補助剤も必ず併用します👇
この商品は岩組をされた経験があれば、ご存知の方も多いかも知れませんね。控え目に言って素晴らしい接着剤だと思います✨ まさに岩組を作るために作られた接着剤ですので、その特徴をご紹介しておきます。
この接着剤は液状の接着剤と綿状の補助剤の組み合わせになります。液剤単独でも固まりますが、時間がかかりますし、まして岩同士のゴツゴツに対して液で接着させるのは至難の業です。そこで威力を発揮するのが綿状補助剤です。この補助剤は液剤がかかると10秒程度で一気に硬化し、その強度はかなり強力です。また、綿状補助剤はゴツゴツとした岩同士の設置面をかなり増やしくれます。拳以上の大きさの岩同士を接着させる場合でも、補助剤を用いて3箇所ほど接着すれば、ほぼ接着は完了してしまいます。ただし、いくつもの岩組を組んでいくと流石に強度に不安が出てきますので、もう一つの接着剤でさらに頑強にします。その接着剤がこちらです👇
ゴム手袋
容器と混ぜ棒
計量器とシリンジ
ピンセット
後述しますが、岩の接触面に補助剤を詰め込む際に非常に重宝します。岩と岩の隙間は思いの外狭いので、手では補助剤を詰め込みにくい場合が多々あります。
その他
実際の工程
raika
イメージ構築
まずは前回記事でもご紹介したようなポイントを配慮しながら、自分の理想とするデザインを考えます。
私の場合はイメージをより具現化するために粘土を使用して、岩組のモデルを作成しました。
以下の画像が実際に作った粘土モデルになります。
上段が正面像で、下段が水面から覗いた像になります。
我が家の水槽はSPSもLPSも魚も入るMixed Reefになります。特にサンゴの飼育環境はSPSとLPSでうまく区域化してやらないと両立が難しくなります。向かって左1/3がLPS領域、右2/3がSPS領域として作成しました。LPS領域の岩組では、平な岩を用いて高さの低い棚状の形状をできるだけ自然な形になるようにイメージしています。SPS領域では逆に高い位置にサンゴを配置する必要があります。このため土台と幹の部分を組んだ上で、高い場所ではそれが枝別れするような組み方を意識しています。これらの枝分かれにSPSを配置する事でダイナミックな景観になってくれればと期待しています。
これを元に予め購入しておいた岩を使って組んでいきました。
仮組み
まずは接着剤を使わずに、手持ちの岩を使ってモデルを参考に組んでいきます。固定しないので全てを組み上げることは出来ませんが、土台から順に可能な範囲で岩を積んでいきます。岩を変更したり、ちょっとした角度修正で出来上がりの雰囲気がガラッと良くなる事もあるので、仮組みの時点で満足できる形を追求すると良いと思います💡
組む際は可能な限り、手を離しても崩れない、又は少し支えてやる程度で安定するくらいに岩同士の設置面積を設けるようにしました。ただ、ダイナミックな形を作る際には、どうしても設置面積が小さくなる場所もありましたので、その場合はセメントを後からより多く支えとして使うようにしました。
カミハタの接着
基本的には底から順に1つずつ接着を進めていきます。始めに2つの岩の接触点を確認しグラつきが無いかを確認していきます👀 3~4個以上、バランスよく接触していれば安定すると思います。確認出来れば、その接触点周辺にできる隙間に補助剤を詰め込んでいきます。隙間が狭ければ、補助剤をちぎって小さくして詰め込むとよいです。逆に隙間が広すぎて補助剤を詰め込めない場合は、一度接触面を離して、接触点の間に補助剤を挟み込むとよいです。この作業の際には先細ピンセットやお箸などがあるととても楽です。補助剤を詰め込めたら液剤をそこに添加します。液剤には付属で極細ノズルが付いているので、基本はこれをつけておくとよいです。
私の場合、接触点は4点程度だったので、片手で岩を押さえつつ補助剤は全て詰め込んでから一気に液剤を添加しました。接触点を1つずつ進めると、1つ前の接着が剥がれたり、仮組みとズレたりするリスクもあるので、3つくらいは一気にやってしまう方が良いと考えています。
リーフセメントの接着
カミハタの接着が終わったら次はリーフセメントです。岩組が複雑で大きい場合、全部カミハタで接着した後よりは、カミハタ→リーフセメント→カミハタ→リーフセメントを繰り返して組み進めていく方が安定すると思います。
規定量はセメント30gに対して水10mlになります。この量でも問題ないと思いますが、私は手が遅いので、15gに水6mlにしてます。出来る量は半分で規定量よりは泥っぽくなりますが、混ぜやすく固まるまで少し余裕があります。
セメント剤は水と混ぜた後は1分もしないうちに硬化します。このため、混ぜたらすぐに任意の場所に塗り込んでいく必要があります。セメントを使う場所はカミハタの接着剤を使用した岩の接触点が主です。接着に不安がある場合はそれ以外の場所もセメントを厚く盛ります。セメントは接着するというよりは、接触点をギプスのように包んで固定するイメージで盛ります。ただし、セメントは岩とは違ってかなり人工感が出てしまいます。厚く盛れば盛るほど強度は増しますが、補強する場合はなるべく目立たない場所を中心に盛るとよいです。
作成した岩組の途中経過
最後に現時点での経過を紹介しておこうと思います。
正面像👇
上から👇
作りながらマイナーチェンジしている箇所もありますが、概ねモデルに沿って作成を進めています。後は正面やや右と水槽右奥の小さめの岩組を作れば取り敢えず完成です。ちなみにここまで作成するまでにリーフセメントとカミハタの液剤は1個使い切りました。補助剤は3〜4袋ほどは使ったと思いますので参考にしてください。
あともう一息で完成なので、完成したらまたご紹介しようと思います。
ではまた👋