水槽日記 Alkatronicの長期レビュー🤔

皆様お疲れ様です🌱

raikaです。

今年は残暑が厳しかった印象ですが、10月に入り肌寒い日が増えてきました🍁 季節の変わり目、皆様体調には気をつけて下さいね。

さて、今日の話題は我が家で愛用しているKHコントローラー『Alkatronic』についてです。ユーザーが少ないので、多くの方のお役に立てるとは思えませんが、既に使用されてる方や今後購入を検討されている方、KHモニタリングについて興味のある方々の参考になればと思います。

Alkatronicはやはり優秀

表題にもありますが、Alkatronicを昨年9月に導入し、気づけば1年以上使用したので今回はそのレビューをしようと思います。1年間使っていると、助けられた事やトラブルシューティング等もそれなりに経験したので参考になればと思います。

設置方法については以下にまとめています👇

また、使用1ヶ月目でのレビューはこちらになります👇

KHモニタリングは秀逸

この機材がやってくれるKHモニタリングですが、1ヶ月時点でのレビューにも記載しましたが、やはりとても優秀だと感じます。任意に設定した測定回数で検査を行い、携帯アプリで結果をリアルタイムに確認できると非常に安心です。特にKH変動にシビアなサンゴを飼育し、仕事等で水槽から離れる時間が長い方には特におすすめかと思います。

また同時にpHも測定してくれるので、これも地味に有難いです🙆‍♂️

これだけしっかりKHを測定するとなると、手技が簡単だとしても手動でやるのはかなり大変です。そういった手間を省けるのも非常に魅力的だと思います。

raika
raika

後で書きますが、1年使用していくつかの難点も分かってきました。ただ、それを含めても購入して良かったと思える商品です👍

ちなみに測定回数ですが、私は設定出来る最小の2回/日で測定していますが、体感的には2回で十分リスクマネージメント出来ているかなと思います。

Alkatronic modeについて

Alkatronicのもう一つの売りは、同じメーカーが販売しているドージングポンプ、『Dosetronic』と連携動作が可能なことです。測定したKHの結果に応じて、任意の設定でドージングポンプの添加量を自動調整することが可能となっています。この機能も非常に便利で、特に設置初期には何度か助けられたことがありました🙆‍♂️

特に、新たなKH添加の導入時などは、KH量が安定せずに、添加量を細かく調整する必要が出てきますので、こういった際に威力を発揮してくれると思います。

ただし、添加量もほぼほぼ安定してくるとこの機能が仇になる場合があります⚠️ 後述しますが、Alkatronicはちょっとしたことで測定値がブレてしまう事があります。実際の水質に変化がないのに、機材トラブルで数値が狂っても、自動調整は作動してしまいます。この結果、必要のない添加量調整が行われる事になってしまうのです。

Dosetronicもアプリによる遠隔操作が可能なので、添加量が安定している場合は、自動調整はあえて行わず、適宜アプリで調整しても良いかと思います。

Alkatronicの注意点⚠️

raika
raika

KHモニタリングが優秀なAlkatronicですが、使用において注意すべき点もいくつか見えてきました。

音の問題

当初から作動音は少しうるさいなと思っていましたが、こちらに関しては慣れて来ました笑

この作動音は置く場所や本体の扉の開閉を少し調整してやると小さく出来るとこもある(逆に大きくなる事もある)ので、微調整してやればかなり解決出来ると思います。

扉の調整に関してはマニュアルにも記載があります👇

Q8.私のマシンはかなり大きな音がします。どうすれば修正できますか?

輸送上の理由により、工場ではネジが締め過ぎることがあります。バックドアを開けるだけです。ポンプ A と C の 2 本のネジを緩めます(1/4 回転以内)、ユニットははるかに静かになります。

私はネジまで緩めませんでしたが、扉を半ドアの状態にすることで音が激減しました。

維持費の実際

頻回にKHを測定するので、試薬のランニングコストはそれなりです。検査には試薬がおよそ8ml/回使用され、試薬は3,960円/Lとなるので、1つのボトルで125回以上検査が可能となります。我が家だと、だいたい1月半~2ヶ月くらいで無くなり、月に2,300円前後といったところです。うちは使用頻度が1番少ない設定にしてますので、使い方によってはさらにコストは増します。

また、pHの校正液(616円)は特に使用初期のpHセンサーが不安定な時期はよく使います。常に1セットは手元に置いておくと安心です。

チューブの交換は頻度が少ない(私の場合は1回/年)ですが、正規品の使用が推奨されており、ポンプ1箇所に対して1,300円かかります。測定のみの場合は3箇所交換が必要なので、およそ4,000円かかります。

ざっとですが、維持費に年間2万円は使ったのではないかなと思います。

メンテナンスについて

基本的には試薬を切らさないようにしておけば問題ありませんが、日々のメンテナンスが出来ていないと突然測定がおかしくなる時があります。

raika
raika

経験したものを順に紹介していきますね。

検査ビーカー内に析出

検査ビーカーは常に海水が入っています。検査の度にクリアランスされますが、徐々に汚れや析出物が付着してきます。これが原因で測定値が狂うことがあるので、時折ビーカーは洗ってやる方が良いです。

○試薬滴定用のノズル塞栓

試薬を滴定するチューブの先端には、吐出される液を点滴する為にノズル(写真の赤い部分)を取り付けます。

このノズル吐出口は非常に径が小さく、試薬が析出する事によって詰まる事があります。私の場合、1年くらい使用した段階で詰まってしまいました。詰まった結果、ノズル部分がポンプの力で抜けてしまい、うまく滴定できなくなり測定が狂ったことがあります。塞栓物を完全に取りきる事が難しく、私の場合はノズルを交換しましたので、こちらも半年から1年以内に交換すると良いです。

○pHセンサーの校正

pHセンサーはある程度使用して、表面にバイオフィルムが張るまでは安定しない事があるそうです。このため、初期段階は数値が安定しない事があるので、測定されたpHの値が不安定になれば随時校正する必要があります。

○各ポンプの校正

推奨は8週間毎となっています。ポンプ校正をやらずに経過して数値が変動した経験があるので、定期的に校正する事を心がけると良いです。

○チューブのメンテナンス

ポンプAとポンプBに繋がるチューブ及びフィルターは海水が通ります。このため、設置環境によっては中に塩類が析出したり藻類が生えたりします。こういったものでチューブが詰った事もあります。こちらも時折観察して、詰まってないか確認すると良いです。

○アプリの不安定性

Alkatronicの操作はアプリやPCからの遠隔操作に依存します。私はもっぱらアプリで設定しているのでが、時折ですが設定内容が勝手に変わることがあります。何がきっかで変わってしまうのか判明できていませんが、時折設定内容は確認しておくのが無難です。

今回の記事は以上になります。後半は細かい事をぶつぶつ書いていますが、基本的には優秀な機材で購入して良かったと思います🙆‍♂️ 値段が可愛くありませんが、KHを厳密に管理したい方には一押しの道具ですね。

ではまた👋

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