お疲れ様です。
raikaです。
最近の水槽日記はダイノスとの戦いの記録と化しています💦 本来であれば魚とサンゴの美しい水景をどうやって作っていくかとか、ワクワクする内容を書きたいのに😓 ただ、マリンアクアリウムをやる上では、藻類、特にダイノスの対策は死活問題に関わると思いますので、重点的に報告していこうと思います!
さて、前回はとうとう遮光にまで踏み込んだところまでをお伝えしていました。もう自分としては完全に背水の陣です💦 遮光はダイノスに有効なのは分かっていますが、光合成を同様に行うサンゴの褐虫藻、ひいてはサンゴそのものにもダメージを与えます。それでも、このままダイノスが増えれば壊滅の危険すらありますので、仕方なしの敢行です。これでダメなら次はどうしようか…悩みながら段ボールに包まれた水槽を眺めていました😓
今回の内容は遮光による実際の効果、その後の神の救い、そしてその救いによる結果は!? を記していこうと思います。
肉を切らせて骨を断つ! 遮光の結果
前回の報告にもあるように、サンゴへのダメージも覚悟で3日間の遮光を行いました。水槽を段ボールで包み、隙間はバスタオルなどで覆いました。完全遮光とまではいきませんが、水槽は日中もかなり真っ暗な状態です。さらに、Dr.Tim’sのバクテリア剤を用いてダイノスに有効とされる投与方法をメーカー推奨レシピで添加しました。
1日目
この日は当直勤務をしており、全く水槽の様子は分からず。初めての遮光かつ見ることもできないので不安な1日でした。妻から緊急事態的な連絡もなく静かに1日目は終了しました…。
2日目
完全遮光とは書いたものの、やはり水槽の状態が物凄く気になります💦 当直明けで帰ってきて、隙間から覗いたりして状態を確認しました👀
まず、バクテリア剤を追加していたこともあり匂いを確認…少し臭いような感じがありました。次に中の様子をそっと確認。いつもダイノスが付着していた箇所には目立ったものは確認できず。スポイトでその付近を採取して顕微鏡観察してみると、少量のダイノスと動物性プランクトンが混在していました。食べているのか?と淡い期待🤔
白化の進んでいたHilighterは残念ながらさらに白化が進んでいました。これは仕方ないとは思います。また、遮光とは関係ありませんが、このタイミングで不運にもハンガササンゴの接着が取れて転落、転落した先のコモンサンゴに接触していました😱 勝敗はコモンサンゴの圧勝で、ハナガサが5%程溶けました…。なぜにこのタイミング😢
魚たちの餌も心配で、給餌をしたかったのですが、魚たちは完全に寝ていました。起きているのはニシキテグリだけ。この子は人工餌以外の何かを食べてずっと生活しているので心配なし。他の粒餌を食べる魚は、暗いとずっと寝てるようです。イエローヘッドジョーフィッシュはいつも巣穴の蓋を塞いで眠るのですが、何故か開きっぱなし…普段掘らないうような場所も掘った様子。巣穴入り口から奥を除いても深くて姿は確認できず。大丈夫なのか?💦
3日目
待ちに待った3日が経過しました!子供達を寝かしつけた後に段ボール封印を急いで解除して様子を観察しました。
ざっと見た感じは特にダイノスは見当たりませんでした!色落ちも思ったほど進行はしていませんでしたが、最上段左のDel Fuegoのフラグ、最上段右のスゲミドリイシのフラグはかなり白化が進行しました😓
共肉の脱落が激しかったHilighterはさらに進行し、前面の1/3程度にまで進行しポリプも出ません。幸い、いつもならこの剥離部位にダイノスがベッタリ乗りますが、それはありませんでした。
4日目
遮光を終えて1日目ですが、はっきりとはダイノスの出現は見えずに経過。魚たちも点灯するといつも通り起きてきました。
ただ、ヤエヤマギンポとジョーフィッシュが姿を見せず。水槽をくまなく探すと、岩陰でギンポが亡くなっていました😢 少し前から、痩せが進んでいたのですが、遮光で飢餓が進んだのかも知れません。ジョーはいくら探しても見つからず、怖がって巣穴にこもっているのか?
Hilighterの白化は止まっているように見えました。
5日目
点灯すると少しですが、ダイノスが復活してきました😩 もうどうしたらいいのか…。
出現場所は前回と同じです。詳しく書くと、共肉の剥がれた部分、元々白化の強かったcoconuts iceやスゲミドリイシ、ハナガササンゴのポリプ、エダコモンの先端部分、水流が弱い場所、一部のマメスナ、水流ポンプなどです。
取り敢えず進行を少しでも遅らせるためにもスポイトで吸い出しを行いました。次に、上記の付きやすい部分を足場にして増殖するのは自明なので、意を決して出せるものは可能な限り水槽から取り出しました。Hilighterは諦めきれず、共肉剥離部をペンチで落として、断面はパテで覆ってみました。
そして、ジョーフィッシュはこの日も現れず…。妻と二人で水槽内を観察しても見当たりません。ふと妻から「飛び出してない?」と。遮光して眠っているとばかり思い込んでいましたが、確かに真っ暗でパニックを起こして飛び出す可能性はあります。恐る恐る水槽背面を探してみると…亡くなったジョーフィッシュを発見しました😢 見たかぎり、結構時間経過してそうでしたので、遮光して間もない時期に飛び出したのだと思います。
これまで飛び出しは一度もなかったので、完全に油断をしていました…ごめんよ😢
主人を失った巣穴です…
ダイノスは結局出てくるし、サンゴに魚に被害は甚大…。もう一度遮光すべきか、それとも諦めてリセットも考えるべきか。悩んでいたところに神の救い手が差し伸べられました😭
救いの手
踏んだり蹴ったりの状態で、次はどうしようか悩んでふと携帯に目を落とすと、一通の不在着信とLINEメールが。メールを確認すると、お世話になっているCoral Monsterさんからのメール。日頃の状態をTwitterで発信していたのを見て、わざわざ連絡をいただいたのです😭 種類によっては改善できる可能性があり、ダイノスの画像を見たいとのお申し出でした。早速、手持ちの写真と目の前でふわふわしているものを撮影し送ったところ、強力な殺菌灯を用いることで解決できると思うとのこと!殺菌灯は確かに藻類にも効果があり、渦鞭毛藻類も藻類の仲間です。これまで調べた対策の中にも殺菌灯はありました。ただ、実際に解決した報告は残念ながら見たことはなく、その時点の私の頭の中には選択肢としてはありませんでした。これはもう助けてもらうしかないと思い電話連絡を取りました。
ここで想定外だったのが、強力な殺菌灯の大きさです。聞くと大人の胸くらいの丈もある大きく重たい機材で、簡単に郵送できる代物ではなかったこと💦 ダイノス対策はスピード勝負でもあり、早急な導入が必要とのこと。早速日程調整を開始しました。
6日目
付着しやすいものをできるだけ取り出したのもありますが、この日はダイノスはあまりはっきり確認できませんでした。バランスがとうとう改善した? 淡い期待を抱きます…
Coral Monsterさんへ行く日程については、残念ながら早急に取りに行ける日程調整ができませんでした😩 ダイノスももしかしたらこのまま消えるかも知れないし、市販で買えるホビー用のものを購入して機材をお借りすることは丁重にお断りを伝えました。すると、ダイノス相手だと強力なものを使わないと増えてくるはずで、このまま見過ごす事はできませんと。数日後に家の近くまで用事で来るのでその際に一緒に搬入して設置まで行いますと、神対応としか言いようのないご提案が😵
ここでさらにダイノスが増えたら本当に崩壊もありうるので、お言葉に甘えることとしました。
7日目
Coral Monsterさんの予言通り…ダイノスはそんなに甘いものではなかったです😢
前日は問題なかったHilighterの白化がまた急激に進行し、そこにベッタリ。水流ポンプにもまた出てきました。殺菌灯の搬入まではまだ数日あるので、それまでに少しでも現状で耐える必要があります。この時点で、Hilighterはまだ無事な部分も含めて水槽から取り出しました😢
8日目
この日は当直。特に妻からの異常報告はなく経過。
9日目
待ちに待った殺菌灯の搬入日です。予定時間ぴったりに来ていただきました。殺菌灯は聞いた通りの大きさで、見るからに強力そうです。ホースからポンプまで全て組み立てた上で搬入と設置をしていただきました!もう感謝してもしたりません😭
また、水槽を見ていただき、非常に貴重なアドバイスをいくつもいただきました!プロに見てもらうことが、こんなにも有意義なことなのだなと痛感しましたね💦
幼稚園から帰ってきたちびらいおん達が騒がしく駆け回る中、設置や貴重なアドバイス、本当にありがとうございました🙇♂️
スーパー殺菌灯稼働 その後
皆さんが気になるのは、やはりその効果のほどですよね。
2021/06/09〜2021/06/16の1週間お借りして24時間稼働で継続しました。稼働翌日には激減し、2日目には肉眼では全く確認できなくなりました。以後もその状況を維持し続けました!ライトはサンゴへのダメージを配慮して、いつもより10%だけ出力を落としました。サンゴへの給餌や換水は通常通り行なっています。
殺菌灯はご存知の通り、機材の中に飼育水を通水させ、そこに紫外線を照射することで効果が得られます。つまり、ダイノスが機材を通らなければ効果がありません。ダイノスの多くは日中は居心地の良い場所に粘液を分泌して定着し、夜間になるとそこを離れ浮遊する習性があるようです。このため、夜間に浮遊する間に殺菌灯へ誘導して退治することが可能であると考えられます。もちろん、ホビー用の機材ではここまでの効果が得られることはないとは思いますが、ダイノス対策の一手とし有効な手段と言えるのではないでしょうか?
我が家でも、今後は殺菌灯は導入しようと思います。種類はいくつかあるようですが、おすすめしていただいたのはカミハタのターボツイストZ です。出力は9w/18w/36wとありますが、今回の件でもお分かりいただけると思いますが、強ければより効果が高いので、水槽の要領に対して推奨出力を選ぶのではなく、サイズなど許容できる中で一番強力なものを選ぶと良いと思いました。なので、我が家では36wにしようと思います。ちなみに通水する必要がありますので、状況に応じて出力に適したポンプも同時に準備するようにして下さい。
殺菌灯をお返しして1週間以上経過していますが、ダイノスの再出現はなく、完全に乗り切ったと言えると思います!
本当に助かりました…これを機に、基本的な環境改善を重点的に今後はやっていこうと思います。
ではまた✋