水槽日記 我が家のルーチンワーク🔧

皆様お疲れ様です🌱

raikaです。

当ブログでは、いつもは生体の様子や飼育理論についての話が多いのですが、今日は今現在行なっている1週間のルーチンワークについてご紹介しようと思います。

水槽の管理は飼育生体や水量などで内容が変わりますし、絶対正解という方法はないです。なので、アクアリストの数だけ管理方法はあるのだと思います。

かくいう私のやり方も、これまでの経験で少しづつ変えながら今に至っています。

今の方法になってしばらく経ちますが、ある程度安定して生体は飼育できており、サンゴもご覧のように調子が良さそうです☺️

当然この方法をお薦めするわけではなく、私なりの飼育法をご紹介するだけなので、それはちょっとおかしいのでは?…などなど、ご意見あれば是非指摘していただきたいですし、逆に参考になるような事があれば嬉しいです。

raika
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では、紹介していきます!

換水

まず初めに換水についてです。

換水は人によってやり方は様々ですが、私の場合は『1週間に1回、全体の10%』にしています。

当初は10%換水を週に2回行っていましたが、10%と言っても全体が約400Lなので1回量は40L、地味に骨が折れます💦 換水のタイミングは夜間子供が寝てからなので、換水すると日を跨ぐことも…。仕事にも支障が出るので、週末1回に変更しました。

幸いな事に、減らしても安定してくれてそうです😮‍💨 飼育の負担を減らすべく、もっと換水量を減らせたら良いのですが、これ以上は怖くてトライしてません💦

換水に使用している人工海水はAquaforest社のReef Saltです。

かつてはTropic Marine社のプロリーフシーソルトを使用していましたが、ランニングコストがトップクラスに高く、Aquaforestに変更しました。ただ、変更によって明確に何か調子を崩した印象はないです。

また、数ヶ月に1回は天然海水での換水も加えています。

定期的な掃除

1週間の間で定期的に行っている掃除は、スキマーカップとフィルターソックスの清掃です。いずれも週に2回やっています。特にフィルターソックスは汚れを放置すると水槽に悪影響が出やすいので、必要であれば回数を増やしたりもします。できれば最新のロールフィルターを導入したいのですが、導入の手間とコストがネックになって現状維持としています。

その他機材の清掃は日々観察して汚れが目立ってきたら行うようにしています。特に水流ポンプの汚れは、水流に直接影響し、結果的に水槽のコンディションを落とすことがあるので気をつけています。

毎日やっていること

次に、基本的に当直の日以外で毎日やっている事について👆

当たり前ですが、生体への給餌生体の観察機材の稼働チェックを行っています。また、一部の添加剤投与も毎日しています。生体の観察は出来るだけ毎日、魚もサンゴも一個体づつ状態を順にチェックするようにしています。これをしておくと、日々のちょっとした変化に気づきやすくなります。めんどくさそうに感じるかも知れませんが、慣れればそこまで時間がかかる作業ではないです。機材も汚れやちゃんと動いているか、試薬が枯渇していないかなどをチェックしています。

魚への給餌

昔は2種類ほどの乾燥餌のみを適量(1回/日)与えていましたが、今は冷凍餌を含めて多種の餌をブレンドして与えています。

まずは乾燥餌ですが、我が家にコーレタン・ホワイトテールをお迎えしてからラインナップを強化しました。詳細は以下の記事にありますが、材料や餌の形状が異なるように組み合わせているつもりです。

また、クマノミ稚魚飼育を契機に冷凍餌も織り交ぜるようにしています👇

これら全てを同時に与えているわけではなく、餌の内容はその時々によって変更しています。また上記に加えて『ビオアクアマリン』と日海センターさんの『フコイダン』『クロマジェル』は毎日混ぜ合わせて与えています。これに時折海苔を与えることもあります。

魚への給餌は昔に比べて手間が増えましたが、その分魚達は健康になってくれている…はずです💪

サンゴへの給餌

また、最近は魚への給餌の際に同時にサンゴへの給餌も行っています。やり方はシンプルで、魚の餌に一緒にサンゴ用のパウダーフードを混ぜているのと、後述の『easy reefs』の餌を添加しているだけです。以前は下記の記事のごとく、水換えの際にターゲット給餌と全体散布を行っていました。

この方法が悪いとは思わないのですが、ターゲット給餌の際にある問題が発生したのです😓

それは甲殻類による餌の横取りです。

特にスカンクシュリンプはLPSのマウスをほじくったりもするので、サンゴは明らかに嫌がりますし、なんなら傷つけられてそうです。最初は給餌のたびに、小一時間ほど見張りをして横取りを阻止していました💦 ただ、これが毎回の事となると時間と労力は相当なものです。これを永続するのは難しいと判断し、ターゲット給餌は断念し、代わりに魚への給餌の際についでに散布する仕様に変更しました。

変更してしばらく経過していますが、幸いサンゴが弱っていく様子はなさそうです🙆‍♂️ ただし、我が家の水槽もなんだかんだで1年経過しており、生物多様性が豊かであることを目標に作っています。自然発生的なプランクトン類を食べている可能性もありますので、皆さんの水槽で必ずしもうまくいく保証はないのでご留意ください⚠️

ちなみに与えているのは以下のパウダーフードです。

こちらは非常に細かな粉末状の餌で、飼育水などに溶かしてから使用します。小さな粉状の餌なので、魚に捕食されずにサンゴに行き届いてくれます。また、値段の割にかなりの量が入っていますので、コストパフォーマンスが高いです。

加えて、『Goniopower』も与えています。こちらはハナガササンゴ、アワサンゴなどに特化した粉餌になります。

ちなみに粉のサンゴフードでは、FAUNA MARINE社から販売されている『Coral Sprint』も使用した事があります。こちらはサンゴ全般に対して使用する餌ですが、低栄養塩化している水槽にも対応した配合になっており、硝酸塩やリン酸塩が上昇しにくいようになっているそうです。ただ、こちらの餌は私の管理が悪かったからかも知れませんが、時間経過で粉が徐々に固まってしまい非常に使いにくく、最終的には大量に残ったものががっちり固まり使えなくなってしまいました💦 湿気が悪かったのかも知れませんが、この商品は管理に要注意だと感じました。

またサンゴへの生餌?としては以下の『easy reefs』のプランクトンフード2種類を毎日少量与えています。

こちらは植物プランクトンを高濃度に濃縮した餌です。シャコガイやソフトコーラル、動物性プランクトンの餌としての目的が強い餌です。ただし、植物プランクトンの補給は食物連鎖の基礎の部分を補給するのと同義ですので、巡り巡って水槽全体への栄養補給の意味合いがあります。

こちらは植物プランクトンとシュリンプを配合したものです。特にSPSに的を絞った配合と大きさが調整されています。

添加剤の投与

添加剤は基本的にサンゴのために行っています。厳選はしているつもりですが、どうしてもこだわってしまい、種類が増えてしまっています💦

毎日添加しているものは以下のとおりです。

  • 必須イオン:KHを指標に日々調整
  • アミノ酸:推奨量の半分程度
  • ビタミン剤:推奨量
  • ヨウ素:推奨量の半量(時折ICP検査でチェック)
  • 窒素同化促進剤:推奨量の半量
raika
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一つずつ説明していきますね。

必須イオン

特にSPSを多く飼育すると消費の激しいカルシウム、マグネシウム、炭酸塩(KH)や微量元素ですが、これらは日々添加しています。サンゴの量や換水の量、頻度によっては不要な場合もありますが、我が家では添加なしでは維持が困難なので、ほぼ必須の添加剤です。

人によっては『カルシウムリアクター』を用いて補充されている方もおられます。どちらも得手不得手があるので、ご自身のスタイルに合った添加方法でよいと思います。

この添加剤はドージングポンプを利用して毎日複数回に分けて添加していますが、最近は消費が激しすぎて『カルシウムリアクター』の併用も検討課題に上がっています🤔

我が家で採用しているのはAquaforest社のCompornent1+2+3+です。

3種類の添加剤で構成されていて、この3種類の中に3大成分や微量元素など、飼育で主に消費される成分がほぼ含まれています。また、添加量が特徴的で、同封されている3つの添加剤を同じ量で添加する事でちょうど良いバランスとなるように成分量が調整されています。

メモ

ハマれば使いやすいですが、水槽によっては必ずしも全て同じ添加量でうまくいく保証はないと思います。サンゴ飼育の根幹部分を担う添加剤なので、使用開始当初はプロショップとも相談しながらの調整は必要になるかと思います。

アミノ酸

アミノ酸はサンゴの栄養補助剤として添加しています。人間の場合、アミノ酸は一部は自身で作ることが出来ないものもある為に、摂取に依存しますが、サンゴは共生している褐虫藻が全て作り受け渡すことが可能だそうです。なので、状態が安定していればこういった添加剤は必ずしも必要がないのかも知れません。

ただし周囲の栄養環境を整えておけば、サンゴはより美しくなる事が期待できますし、逆に不測の事態が起きた時の生存率上昇も期待できます。こういった理由で、我が家ではアミノ酸の添加は通常の給餌に加えて行っています。

使用しているアミノ酸添加剤はこちらの2種です👇

『Coral Essentials』の添加剤で、導入してそろそろ2年が経過しようとしています。あくまで補助的に少なめで添加していることもあり、これを加えたから極端に何かが良くなったと言える変化はありませんが、少なくとも悪影響はなかったです。こちらは蓋についたスポイトで滴下するタイプなので、毎日ポタポタと手動で添加しています。

同系統の添加剤としては『RedSea』のリーフエナジーを使用した事があります。こちらはドージングができたりもするのですが、コスパが悪いです。また、使用していた時期の水槽にも問題があったと思いますが、苔が増えて全体的に不調となったので、我が家では徐々に使わなくなりました。

ビタミン剤

ビタミン剤はサンゴの代謝活性を目的に添加しています。つまり給餌やアミノ酸の吸収を促進させたり、タンパク質合成の促進させたりなどが狙いです。こちらもアミノ酸添加剤と同様に、『Coral Essentials』の製品を愛用しています👇

こちらのビタミン剤はアミノ酸添加剤と同様の小瓶のタイプもありますが、後発のこのタイプの方がコスパが良くて保存方法が簡便です。

『Coral Essentials』の製品はこちらの記事でも紹介していますので気になる方は読んでみて下さい。

ヨウ素

ヨウ素は微量元素の一つで前述のComponentにも含まれていますが、特別に追加で単独添加しています。

ヨウ素は海水生体にとっては非常に重要で、生体の代謝や食欲、色素の維持などに関連があり、他の微量元素と同様に水槽内の多くの生体が消費していきます。加えて、ヨウ素は化合物を形成しやすく、その結果、スキマーで除去されやすい成分とされます。さらに、光や殺菌灯でも分解される性質があります。

つまり、生体の活動に必要なのに、生体の消費以外にも分解や除去など、喪失する要因が多く、枯渇しがちな成分と言えるのです。

私の場合、過去にヨウ素不足で調子を崩した経験があり、それからは常に添加をするようにしています。ヨウ素添加はアミノ酸やビタミン剤より重要ではないかと自身では認識しています。ICP検査をしてみると意外と低値となっていることが多い微量元素なので要注意です⚠️

私が使用しているのはこちらのヨウ素添加剤です👇

charmさんは未だに古いパッケージで販売されていますが、今はギンポが描かれた箱だと思います。

ヨウ素添加剤は色々と種類が豊富です。こちらは容量の多い水槽向けの濃い添加剤なので、水量に応じて製品を選択されると良いと思います。

窒素同化促進剤

こちらは先日の記事でも紹介した窒素同化を促進する添加剤、ハンナ化粧品さんの『アップCS2』です。

機序的にはビタミン剤の代謝促進に近いイメージですが、内容成分が異なっています。主な内容は我が家のICP検査でいつも枯渇しがちな鉄、亜鉛、銅などが含まれており、その辺りもニーズが合致したので使用を開始しました。使用を開始してまだ間もないですが、サンゴの調子は非常に良いと言えます。こちらの製品が奏功したのか、たまたまタイミングが良かったのかは分かりませんが、手応えを感じたので今後も使用を継続しようと考えています。

他にもスキマー本体の掃除やAlktronic/Dosetronicの校正、吸着剤の交換、水質測定など少し長めのスパンで行っていることもありますが、基本は日々の状況を見ながらやっています。

こうやって列挙すると、予想以上に手間がかかる趣味だと改めて思いますが、その手間も一つの楽しみと考えて今後も飼育を楽しもうと思います🔥

ではまた👋

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