水槽日記 水質改善の取り組み🧪

皆様お疲れ様です🌱

raikaです。

前回ご報告したように、サンゴを中心とした生体の調子が万全ではありません。引っ越しの影響が当然大きいのですが、引っ越し前の管理もあまり良くなかった部分があると感じています。引っ越し前は、水流、光量、水質のどれをとっても今から思うと改善点は多いです💦 それゆえ、光量は新規にSPECTRAを追加し、水流はLeviathanを導入しました。残すところは水質です。水質といっても、栄養塩や各種イオン、微量元素など色々とありますが、前水槽での管理を振り返りながら改善を少しづつ行なっています。

今回は前水槽の水質の振り返りと、それらに対して行なった改善策をご紹介していこうと思います。

前水槽

raika

まずは前水槽の大まかなパラメータや添加などを振り返ろうと思います。

各種パラメータ

栄養塩

  • リン酸塩:0.02ppm
  • 硝酸塩:2.0ppm

栄養塩はSPSに合わせて基本的にはかなり低い状態を目標にしています。硝酸塩は一時期は0ppmが継続し、SPSを中心としたパステル化傾向が見て取れたので硝酸塩の添加を最近開始しました。

添加剤は『GROTECH社のNitrat plus』を使用しています。硝酸塩は濃度によっては毒性のあるものなので、添加は慎重に行う必要があります。

この商品の場合、100Lの水に対して1mlの添加で硝酸塩が1ppm上昇します。ショップにも使用法を相談し、まずは0.5ppm程度上昇する程度の量から開始し、3日毎で硝酸塩測定を行いながら調整するようにしました。効果は非常に即効性があり、目標とした2.0ppmにはすぐに到達しました。その結果、特にウスコモンサンゴを中心に発色が明らかに改善し満足しています。この程度の上昇を目的とした使用であれば、使用量は非常に少なく、コスパはかなり良いのではと思います。低栄養で色揚げに困った場合、慎重な使用さえ心がければ十分選択肢に入る添加剤だと思います。

3大成分

  • KH:9.0〜9.5dKH
  • Ca:360ppm
  • Mg:1200ppm

3大成分に関してはRedseaのファンデーションシリーズを使用していました。KHに関してはKHモニターであるAlkatronicを使用してコントロール中ですが、あとで書く理由で少し安定性が悪く、自分の思う理想よりは高めの数値となっています。Mgの数値は換水のみで保っていたこともあり、やや低めです。Mgが低い上にKHがやや高いためなのか、Caは添加しても思うように上がらない状況でした。

Alkatronicに関しての詳細は👇

その他の数値

  • pH:8(±0.05)
  • 比重:1.024

これらに関しては特に問題ないのかと思います。

人工海水と添加剤

人工海水

前水槽では初期ではデルフィス社のライブシーソルトを使用していました。国産の人工海水で、専用の計量カップやバケツなどもあり使い勝手が良かったです。ただ、サンゴの個体数が増えてきたことをきっかけに、RedSea社のCoral pro saltに移行しました。この人工海水はサンゴの成長をより重視した組成になっており、多くの成分が天然海水よりも高い濃度で含まれています。特にKHは12と高いです。定期的な換水のみでも各種成分を維持する事がある程度可能な優れた塩だと思いますが、各数値が高いが故、換水で数値が変動しやすく注意が必要です。

栄養塩

上記のNitrat plusで硝酸塩は上げています。リン酸塩に関しては特に吸着剤などは使用していません。

3大成分

しばらくは換水だけでしたが、さらにサンゴが増えて消耗が激しくなりました。特にKHとCaの低下が目立ち始めたので、人工海水と合わせてRedSea社のファンデーションシリーズを使い始めました。当初は液剤を使っていましたが、コスパを考えて粉剤に移行しています。

 

微量元素

微量元素もサンゴの個体数増加に合わせて添加を開始しました。こちらもRedSea社で揃えました。

ビタミン

ビタミン系は以前の記事でも紹介したことのあるCoral Essentialを使用しています。

バクテリア

立ち上げの際にバイコム社のバクテリア剤を使用し、その後はしばらく使用していませんでした。ダイノス被害を機にバクテリ剤の重要性も認識し、その対策の一環で購入したDr.Timのバクテリア剤を使用していました。こちらはちょうど引っ越し前に使い切ってしまったので、後述するバクテリ剤に変更しています。

現水槽での変更点

raika

現水槽に引っ越しを契機にどう変更したかをご紹介していきます。

栄養塩及びビタミンに関しては、引っ越しによるストレスを考慮して添加量を落としていますが、添加剤自体の変更はしていません。

人工海水

人工海水はTropic Marineのプロリーフシーソルトに変更しました。自分が良いと感じる水槽を飼育されている方の多くがこの人工海水を使用されており、以前より気になっていました。天然海水を再現することに拘った人工海水のようで、含まれる微量元素は70種類と非常に多いです。3大成分の組成は、KH:7〜8d KH、Ca:420〜460、Mg:1300〜1400 と、確かに天然海水の組成に近似しています。コーラルプロソルトはこの点で言うと、成長を促す為に天然海水よりも各数値が高いです。悪い塩では決してありませんが、この高めに含まれてることが気になるようになってきました。

特にAlkatronicsでKHをモニタリングするようになると、換水の前後でKHが1dKH程度変動していることに気づきました。サンゴ飼育において各パラメータ、特にKHの安定は大事な項目の一つなので、この点から自分の理想とする水質の管理にはコーラルプロソルトは合っていないと判断しました。

まだ使用して間もなく、引っ越し後の状態不良もあるので、効果の程は分かりません。いい塩であることは諸先輩がたの水槽を見ても間違いないので、継続使用して効果に期待しようと思います。

3大成分、微量元素など

これらの成分はサンゴを多く飼育していると、換水だけでは不足となり低下します。このため添加剤やカルシウムリアクターなどによる補充が適宜必要となります。私の場合は前述のようにRedSeaの添加剤を使用していました。この方法だと、最大で3大成分の添加剤が3種類、微量元素の添加剤が4種類の合計7種類の添加剤が必要となります。また、それぞれの添加量は各成分を測定して個別に添加量を設定する必要があるので、添加量の調整や残量管理などもやや煩雑です。

そこで今回導入したのがAquaforest社のCompornent1+2+3+です。これは3種類の添加剤で構成されていて、この3種類の中に3大成分や微量元素など、飼育で主に消費される成分がほぼ含まれています。また、添加量が特徴的で、基本は3つの添加剤は同じ量を添加するように成分量が調整されています。実はこの投与方法はAlkatronicとの相性が非常に良いです。3種類のうちの一つはKHが含まれたものがあるのですが、この添加量をAlkatronicで制御し、残る2種類の添加量も同調させます。するとKHのモニタリングされた数値に応じて3大成分や微量元素などの添加量が全て至適に調整される仕組みです。

こちらも導入して間もないので、しばらく使用してみてレビューもしたいなと思います。

バクテリア

バクテリアは生物濾過の要となる存在です。成分添加剤と同様に大事な要素で、各社から製品が販売されています。ただ、どの製品も大抵は中身の詳細が分かりませんし、それが分かったところで判断できるわけでもありません💦 客観的に比較できる明確な指標もありませんし、個人的にはどの製品が良いのかさっぱり分からないのが本音です😓 感覚的には1剤をずっと使うよりは色んな製品を使って、細菌層を豊かにした方がいいと思っています。これまで使っていたDr.Timも無くなり、次は何しようか悩んでいましたが、今回は以下の製品にしました。

 

 

選んだ理由は、お世話になったCoral Monsterさんにおすすめされたからです🙆‍♂️ 指標もなくて何を選んでいいか分からない時は、信頼するプロに判断を委ねる!です。Marine Aquarist Vol.102でも店長さんの記事で紹介されていたので、間違いはないと思ってます。

水質に対する対策は以上です。これまでの管理は振り返ると、細かなものも含めて足りないもが多かったように思います。今回の変更で、不足分はかなり補えるのではないかと思います。もちろん、これらは徐々に導入して生体への負荷は最小限に止めるように配慮はしています。少しでも良い効果が出てくれることを祈りつつ、日々のお世話を継続していこうと思います🔥

ではまた👋

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